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○進行 
午前中に続きまして、午後の部の研修を行いたいと思います。私は、進行を務める当センターの施設課参事の渡辺と申します。よろしくお願いします。
まず、お二人の先生に演習事項について説明していただき、その後、先生の助言のもとで、皆様から地域または施設での事例などを含め意見などご発言をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。

 

○前田 
午前中、山下さんから、プロデューサーについていろいろお話しいただきました。プロデューサーというのはどういう関心を持って、どういうことをやるべきなのかということについて、山下さんの考えは皆さんに十分伝わったと思います。
プロデューサーは、言いかえれば、アートマネージメントという仕事と同意語です。アートマネージメント並びにプロデューサーというのは、まずだれよりも先に、自分が一番いい観客、研ぎ澄まされた感性と、自由な心で、おもしろいものをおもしろい、わくわくするものにはどきどきする、一番いい観客になることが大事なんじゃないか。そういうところから、我々のアートマネージメント論もスタートできればと思います。
ごらんいただいている資料の「プロデューサーの実務」というのをご一読いただいて、これを読んでいただきながらお話を始めていこうかと思います。
また、「演劇プロデューサーの実務図」という資料がありますけれども、この図をきょうの話し合いのチャートにして進めたいと思います。それから、この「公共ホールヘの質問状」ですが、こういうことについて皆さんの実情をお聞きしたり、あるいはこういう項目を皆さんとの話し合いの材料にしていこうというような意味で見ていただきたいと思います。
「プロデューサーの実務」は、山下さんがつくられたマニュアルです。これをお読みになりながら、山下さんの解説と問題提起を聞いていただければと思います。

 

○山下 
この図面を見ていただいて、この図面どおりに仕事を進めていただくと必然的に舞台があく。図面を言葉であらわしたのがこの「プロデューサーの実務(しごと)」というプリントでございますけれども、プロデューサーという名前が日本では一般的でございますのでプロデューサーという名前を使いますが、アートマネージャー、アートマネージメントというような言い方もあろうかと思います。
精神論は午前中に私の独断の考えを申し上げたわけでございますが、実務の進め方というのは、私が実際に経験をしております−これは、東宝、松竹、いろいろ演劇を実際に制作しております人々のやっていることでございます。省略をする可能性がないのかとい

 

 

 

 

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